食品のパッケージに求められる機能とは

食品パッケージについて

食品のパッケージには、食品を包むというものだけでなく、その商品を宣伝する意味合い、そして、何が含まれているのかを表示する義務などがあります。

基本的な働きとして、中のものを守るというのが大前提となります。

何かに接触して商品が傷つかないようにすること、外部の臭いが染み付かないようにすること、水分や湿気から守ることはもちろんのこと、子供などのいたずら、細菌、酸化や腐食といったものから守らなければなりません。

それでいてパッケージには情報提供というものも課せられています。

食品の表示に関しては数多くの法律で定められており、その法律に沿った形で行っていかなければなりません。

それでいながら、商品の良さをパッケージでアピールしていくことが求められ、これらすべてを兼ねたものでないといけません。

例えば、パッケージに欠陥があると食中毒の原因になることもあります。

この場合は欠陥を生じさせたということでPL法、製造物責任法が適用されます。

製造工程

実際に食品パッケージを作る場合、まずは中身の食品に見合った形のものにしていくことが求められます。

パンのようなものを缶詰にするのは非常食以外ではあまり見られず、たいていは袋状のものに入れられるか、ラップで包まれる形が一般的です。

近年ではペットボトルに入れられたお酒なども登場していますが、たいていはビン、もしくは缶などに詰めて売られます。

他にはサイズや形状、1つずつに包装をするのかどうかなどを決めていきます。

その後、必要特性を把握する作業が入ります。

例えば、スナック菓子の場合、湿気があるとおいしさが半減し、カビの原因にもなります。

そのため、包装では防湿性、密封性が伴うものでなければなりません。

一方レトルトカレーなどの場合は、光を遮る遮光性、耐熱性、強靭性、耐水性などが必要となります。

このように、食品を守るだけでなく、それをおいしく食べるためにはどのような特性を包装に持たせるかということも大事です。

これらの特性に応じて使うフィルムも変えられていき、実際に表記されることになります。

パッケージの役割

ただ、商品を守るだけでは不十分とも言われているのがパッケージです。

厳重に包装をすれば当然ながら安全性は確保できますが、その分、ゴミが発生し、地球環境にとってはマイナスになります。

また、コスト面でかなり高くなり、商品の値段にも反映されてしまいます。

そして、実際にそれを利用する人、食べる人にとってはマイナスな状況になってしまっては意味がありません。

これらのことはどれかが突出していてもダメです。
地球環境にいい包装というのはありますが、コスト面でかなり高いケースが多く、だれも利用しないということがあります。

かといって、コスト面で相当安い包装というのは安全性にも問題があります。

実際に利用する人にとってわかりやすいものは消費者にとってはいいものの、やはりコストや地球環境、安全性に影響することがあります。

これらの要素がバランスよくなっているものがすばらしい包装であり、そうしたものが求められています。

様々なニーズに対応

特に最近は食生活において、安全に食べることができ、誰でも簡単に扱えることのできるものかが問われています。

電子レンジにかければ済むような商品などが人気となっており、わかりやすさを追い求めながら、誤って電子レンジにかけてしまったとしてもフィルムに有毒性のないものを使っているため安心して食べられるものなどでなければ、消費者のウケはよくありません。

そして、ライフスタイルが多様化し、1人で暮らす人向けのもの、既に調理済みのもの、大きな包装になっているものなど、ニーズも異なっています。

それぞれに合わせた形で包装をすることが求められています。

近年ではコストを削減しつつも安全性を高めるために、包装にも工夫がなされているものが多く、包装の信用性が現代社会を支えています。

単に包んでくれているものではなく、安全性、信用性などを見るうえで大事な要素となっています。

産地偽装などを見破るのは包装に表記されたものが合っているかどうかで判断し、主婦が賞味期限を判断できるよう、表示方法の改善が行われています。

もちろん、見栄えを良くする効果もあり、包装を変えただけで売れ行きが大きく変わることもあります。

どれか1つを突出させればどれかに影響を与えることから、どの項目においても水準を高めることが求められます。

昭和47年に適正包装7原則というものが定められましたが、そこにはもう省資源であり、廃棄処理上適当であることということが含まれています。

パンを購入する際、ラップで包まれたパンがビニールの中に入っていることはまずありません。

それだけでゴミが相当出るからです。

いかにゴミを出さず、それでいていかに商品を守るのか、そしてコストをいかに下げて、地球環境にも優しいものにしていくか、商品の製造以上に包装に頭を悩ませるメーカーも多いのが実情です。

※参考
リサイクルで社会変革、テラサイクルCEO
朋和産業株式会社について